画像提供:東海新報社

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2019/06/25

第13回「白砂青松再生の会」陸前高田大会を開催しました

 全国で松林などの保全活動を行っている個人や団体が、年に1回集まり活動報告を行うとともに親睦を深める「白砂青松再生の会」の第13回大会を、6月8日(土)と9日(日)の2日間、陸前高田市で開催しました。毎年各地を持ち回りで開催していますが、陸前高田市で開催されるのは初めてです。

 

≪1日目≫

 1日目の6月8日は、午後1時半からキャピタルホテル1000で開会行事が行われ、高田松原を守る会の鈴木理事長が開会宣言。続いて主催者を代表して白砂青松再生の会の小川眞会長が挨拶を行いました。
 来賓挨拶の後、午後2時から活動報告に入り、小川会長の基調講演に続いて各地の8団体がそれぞれの活動報告について発表。会員48名を始め、一般参加者などを含めて約60名が熱心に聞き入りました。

開会宣言をする高田松原を守る会の鈴木理事長(左)と、主催者代表挨拶をする小川会長(右)

 

来賓としてご挨拶いただいた岩手県沿岸広域振興局大船渡農林振興センターの佐藤昭仁所長(左)と陸前高田市農林課の中山雅之課長(右)

 

司会はシンガーソングライターで高田松原を守る会の会員でもある榎ありささんに務めていただきました。

 

 

会場は全国から参加した白砂青松再生の会の会員を始め、一般参加者などで席が一杯に。

 

小川先生の基調講演と各団体の活動報告は以下の通りです(敬称略)

 

発 表 題 名 発 表 者
1 海岸林で懸念されること 小川 眞 (京都府 白砂青松再生の会会長)
2 高田松原の再生を目指して 阿部重人 (特定非営利活動法人 高田松原を守る会理事)
3 高田松原植栽の歴史 本多文人 (前陸前高田市立博物館館長)
4 高田松原再生のこれまでとこれから 瀧 邦夫 (東京都 一般財団法人 日本緑化センター理事)
5 松でつながるヒトと人 宗實久義 (兵庫県 むねざね樹木医・環境カウンセラー事務所、樹木医)
6 白砂青松海岸と鳥獣たち 佐藤仁志 (島根県 樹木医、日本野鳥の会副会長)
7 三里浜緩衝緑地の現状
~福井臨海工業地帯のグリーンベルト~
笠原英夫
井上重紀
(福井県 福井きのこの会会長)
(福井県 福井きのこの会)
8 黄金崎の松・再生プロジェクト 藤原國雄 (静岡県 認定NPO法人 緑の地球ネットワーク顧問)
9 第9回『白砂青松再生の会』能美大会 石川県産抵抗性黒松300本記念植樹
その後の育樹と現状
北村共二
中村正信
(石川県 高坂・根上町緑を守る会)

 

基調講演を行う小川会長         高田松原を守る会の阿部理事

 

本多文人さん              瀧邦夫さん

 

宗實久義さん              佐藤仁志さん

 

井上重紀さん              笠原英夫さん

 

藤原國雄さん              北村共二さん

 

陸前高田市の岡本雅之副市長も途中から活動報告を聴講され、最後にご挨拶をいただきました。

 

活動報告の後は、今年でき上がったばかりの「白砂青松再生の会」の会歌が披露され、司会の榎さんと高田松原を守る会の小山副理事長に合わせて全員で斉唱しました。この会歌は小川眞先生が作詞されたものです。

 

報告会の後は皆さんお楽しみの懇親会。氷上共鳴会のみなさんによる氷上太鼓の演奏で幕を開けた会場では、会員間で自己紹介や情報交換などをする姿が目立ち、親睦の輪が広がりました。

 

司会の榎さんは”本業”でもある自身の歌を披露。高田松原を守る会の小山副理事長も自慢の喉で会場を沸かせました。

 

最後に、会歌のCD制作に中心的に関わった愛知県の加藤久義さんが、会歌に込めた思いを語りました。

 

≪2日目≫

 2日目の6月9日は会員48名がバスで高田松原へ移動し、震災前の高田松原のDNAを持った”由来マツ”の苗木を記念植樹。前日の雨が上がった好天の下、協力して9本植樹しました。
 これまでの市民による植樹祭との大きな違いは、小山副理事長による”植樹レクチャー”が必要ないこと。参加者には樹木医などの植栽のプロが多いため、皆 自身の知識と経験に基づいて思い思いに植樹していました。

 

植樹には植栽の”プロ”の知識と経験が存分に活かされました。

 

記念植樹の後は全員で記念撮影。来年の第14回大会は宮城県名取市で開催予定です。

 

 2日間を通して多くの情報を共有するとともに、陸前高田の現状を知っていただくことができて、参加された皆さんには有意義な大会になったのではないかと思います。
 高田松原を守る会としても、今回の活動報告は非常に参考になりました。今後は参加された皆さんとの交流をさらに深め、得られた技術や知見を高田松原再生とその後の保全活動に活かしていく所存です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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